言霊に揺れる灯 爪痕を残す 小さく儚きものは気づくことも無く 移ろいゆく一瞬を 雲のように生きる 微かに香る風だけが存在してた 螺旋の糸 紡がれて命となれ 廻る廻る月明かりのように 照らされた御影の石段 積み上げ 重ね 永久へ 鮮やかに染まる水面 水平線まで 唯一つの瞬きでモノクロに返る 限りない思考回路 繋ぐ銀の糸 奥深く続く視界 途切れたとしたら 螺旋の死 免れぬ世の宿命 廻る廻る月明かりのように 隠れ現れてまた消えた 悲嘆することなかれ 月は 海へと帰り 海は 影にのまれて 影は 光に生まれ 光 月に映る 螺旋の糸 紡がれて命となれ 廻る廻る月明かりのように 照らされた御影の石段 積み上げ 重ね 永久へ 螺旋の死 免れぬ世の宿命 例え月が沈んだとしても いずれ巡りまたこの場所へ 灯を燈すだろう