ふわりたゆたう水滴 煙のよう
影が傾く日の優雅な 魚のよう
空を泳ぐ姿見て憧れて
自由に舞うあなたに焦がれて
行き場のない独り言紡いでは
指に絡まる赤い糸
はらはらはら はらはらはら 静かに舞い上がれ
私の色 どうか届けと祈るの
はらはらはら はらはらはら 零れ落ちる雫
この指解けない
あなたは私で 私はあなた
私はあなたに追いつけない
どんなに身体をばたつかせても 無力
解けた頃には遠のきひとり
醜い姿でただもがいてる
あなたと私の境目いつも 青く
甘く漂う香りに 導かれて
心の隙間迷い込んだ 健気な蝶
蜜の誘い振り切って誘い水
引き寄せられめぐり逢う未来
淡い期待塗りつぶす現まで
最果ての空 何度でも
はらはらはら はらはらはら 気高く舞い上がれ
この身が果て 千切れようとも願う
はらはらはら はらはらはら 羽根は傷んでゆく
その指とまれない
あなたは私で 私はあなた
あなたは私を見つけられる
僅かに曇る表情に胸が 騒く
泣きそうな顔に息さえ詰まり
冷たい小雨にただ揺らいでる
小さな身体が吐き出す息は 白く
あなたは私で 私はあなた
私はあなたに伝えられた
微かな声すら風に消されて 脆く
いつかはあなたになれると信じ
流れる時間にただ嘆いてる
変わらぬこの色くすんだこの身 赤く
どんなに手を伸ばしても届かない
滲んで行く赤い羽根の蝶
白い雲のあなただけ見ていたの
諦めるなら朽ちるまで
はらはらはら はらはらはら 儚く舞い上がれ
ふたり阻む 風に押し返されるの
はらはらはら はらはらはら 尽き果て落ちて行く
指先に体温
ふと気づけば抱きしめてくれる腕
霞む視界にはあなたの色
生まれ変わりめぐり逢えるのならば
あなたにきっと恋をして…