冷たい月に導かれるように眠れない夜が訪れる
そんな時はいくつかの死を幻想して過ごす
私は死ぬのが怖ろしいのだ…
何故 私は此処にいる?
明日突然私がいなくなったとしても
何事も無かったかのように機能してゆく
私はこの世界が怖ろしいのだ…
何故 私は此処にいる?
生きているから哀しいのか…
死んでゆくから哀しいのか…
殺す為に生きているのか…
殺される為に生きているのか…
生きているから笑うのか…
死んでゆくから笑うのか…
殺す為に生かされているのか…
殺される為に生かされているのか…
黒の歴史…死の幻想…喪失の詩…
光溢れる夏には新しく歴史が生まれ変わるというのに
未だタナトスに抱かれる幻想は終わらない…
見ている…見ている…
見ている…見ている…
私を…私を…私を見ている…
見ている…見ている…
見ている…見ている…
嗚呼…タナトスは今も何処かで私を…
…私を見ている…