[Intro: BOSE]
やっ 結構いろんなめに
あうんだよ僕 これがまた
ほう え
何を知っているんだ
これがもう あいまくり 何が
たとえばね
[Verse 1: BOSE]
つり革に掴まりふと目を落とした
アバンギャルドな顔した娘が座っていた
“うーん 顔が夢の島"なんてこと思ってたら駅に着いた
今 九時十分前
急いで帰りゃまだあのテレビに間に合うぞこりゃ
うりゃ!! こうなったらもう速歩きだ
おや? 夢の島もこの駅か?
気にせず歩くこと数分の間
夢の島は変わらず前にいた
僕も急いでたもんだから上げたスピード
夢の島もなぜか僕を小走りでリード
チラチラ後ろを気にしている御様子
何を思ったか全力疾走
と思いきや立ち止まり振り向き
“もう 警察呼ぶわよ!!"
え!? あんた誰?
[Interlude: 谷啓]
あのね あるある 勘違い
困るんだよナァ
しどろもどろで言い訳なんかしちゃって
ちょっと待ってちょーだい
ちょっと待て違うよ
[Verse 2: BOSE]
新譜でもチェックしにブラリレコードショップ
(オー ゆとりだネェ)
レコードを見てると肩を叩かれた僕
(ピローン)
振り向くと 全然知らない奴が立っていた
かと思えば親しげにしゃべりかけてきた
“HEY! YO!! ボウズ
このレコード どうなんだYO!"
たじろぎ身を引く僕の肩を抱き
“じゃあ アニとシンコにもよろしくな! またライブいっからよ!!"
え!? あんた誰?
雑誌の取材で対談
遅れてきた自称「ヒューモアカメラマン」
“はいは~い
みんないい顔でコッチ向くアルヨ!"
え!?あんた誰?
[Interlude: 谷啓]
いるんだよ そういう奴がな
だけど そういう奴等は
あの 手ェつないじまったら こっちの負けだ
立ち向かったって性格的に負けてんだから
無視しよう 無視無視無視無視
オイ何だそれ
ガガガ ガチョーンてのは
オレのレコード使ってんのかコラー
いたむじゃねーかよ
もう 針が 針ないんだ今
え? 面白そだね
手伝おうか
ガッガッ よし ガチョーン
[Verse 3: BOSE]
あんまし本とかは読まない僕だが
その人の言うことはデタラメだから
つい新作とか出れば買ってたし
エッセイとかもマメに読んでたクチ
雑学 博学 知識も豊富
ブラックユーモア キツイキツイジョーク
でもある時期を機会にどーも様子変わり
そう あれは新作を出したあたり
小説はともかく 言ってることまで
啓示でも聞いたか 神がかってきちゃって
今までのデタラメさは一体何だったんだ?
も~なんかー あんた誰?
ブラウン管から身の上相談
お昼のひととき主婦の時間
借金苦 離婚 酒乱 不倫
超ウルトラ ド級の苦労人たちに
カメラを見据えてしかめっ面
上っ面だけのお説教とくらぁ
珍プレー特集好きだったんだが
てめえが“チン"プレー
あんた誰?
[Interlude: 谷啓]
テレビは怖いねぇ
あんまりカタイこと言ってると
テメェーの性格がきゅーくつになっちゃう
健康ドリンクのCMなんかに出ちゃうと
病気になっても医者行けねぇ
[Verse 4: BOSE]
超ロックバンドのボーカリストなんかクラブファッションで
決めちゃって
あんた誰?
やみくもに上昇志向の彼 力みまくっちゃって
あんた誰?
イヤ~ 無視無視無視無視
あんた誰?
ゲームのためならばなぜか9時間半も並んじゃって
あんた誰?
二浪で二部のDJ
あんた誰?
あんた誰?
ナイスな3人組って誰?
そう! スチャダラパー!!
“え!? あんた誰?"