さびしい人格があって。
百度(ハクタビ)の夜がありました。
案(アン)ずるな!
家畜(カチク)のように葡(ハイ)上がっている。
白濁(ハクダク)の陽射しが上がったら、
安直なサイケデリアだ。
上顎(ウワアゴ)の無い黒人奏者(ショーブラック)も
あの時に居る・・・
あの時に居る・・・。
か細い声は有害電波(ユウガイデンパ)
静寂(セイジャク)が頬(ホオ)を伝った
堪えがたく無能を誇って
青が唸(ウナ)っている。
さびしい人格があって
西洋建築(ロマネスク)が脹らんで(フクらんで)見えた。
形の悪い君を砕いて
夜を喰らっている。
見知らぬオレの血中内で、
脆寂(ゼイジャク)が繁殖している。
轟轟(ゴウゴウ)と狂ったMOOG(ムーグ)で
踊ってくれ・・・
踊ってくれ・・・。
果敢無い日時計(サンダイヤル)が、
一分間(イップンカン)を繋(ツナ)いでいる。
静寂を掻き消すように
夜を喰らっている
夜を喰らっている。
羽ばたく人格があって
百度の夜がありありました。
ぼうぼうたる空気の底で
「君を待っている・・・」
「君を待っている・・・」
羽ばたく人格があって
百度の夜がありありました。
ぼうぼうたる空気の底で
「君を待っている・・・」
downy - 形而上学 lyrics
Album 第三作品集『無題』